代表者について

代表者プロフィール

英智舎のサイトへお運びいただき、ありがとうございます。
代表の上村雅代と申します。

英智舎の立ち上げに至るまでのプロフィールを簡単にご紹介します。

1980年、東京生まれ。東京都中央卸市場築地市場(現・豊洲市場)で代々仲卸業を営む家に生まれ育つ。

幼いころから運動音痴で、逆上がりは回れたことがないし、跳び箱も飛べた記憶がない。体を動かすことに苦手意識が強かったため、友人と遊ぶのものもっぱらインドア派で、常に本やマンガが身近にあった。

小学生のころは、学校で配られたプリントを折り畳んで簡易製本し、8ページ完結のマンガを書いていた。
それらが授業中に教室内の各机を回っていたので度々叱られたが、あとから「実は、先生も楽しみにしている」と言ってもらったことが嬉しかった。

高校生のころ、思いついた小説の構想を話したところ、「おもしろい、読んでみたい」という友人のひとことが嬉しくて、小説家を夢見るようになる。

当時大ヒットしていた『ソフィーの世界』に影響を受け、自分も哲学を世界に伝える小説家になるのだと意気込んで立正大学の哲学科に進学。
大学では文芸同人サークルに所属し、支部長・部長をつとめた。

新卒で入社した玩具メーカーの新人研修で、玩具業界に入社した新人の交流があり、そこで知り合った男性(現在は夫)の海外駐在決まったことをきっかけに、25歳で慌てて結婚、退職。
約2年、タイのバンコクで駐在員の奥さんとして暮らす。

帰国後、出版社で校正のバイトをしていると、知人の紹介で芥川賞作家で慶應仏文教授の・荻野アンナ氏を紹介され、助手として働きはじめる。
そこで、見よう見まねで校正を学び、原稿のやりとりを通じて編集の仕事を学んだ。

著者を取材してライティングするブックライターとしての仕事を請け負う(ライターとしての実績は別途こちら)。

また、ファミリー婚活(親による代理婚活)の取材をしたご縁で、婚活関連のブックレットを3冊発刊し、婚活ジャーナリストとして全国で講演活動を行う。

2019年9月、ご縁があってロイス・クルーガー氏、エリック・クルーガー氏らによるセミナーを受講するため、アメリカ・ユタ州へ渡る。

内容を知らされぬまま、座学のつもりで行ったそのセミナーで最初に渡されたのは、給水ホース付きの山岳用リュックサックとツバ付きの帽子。
連日、ジップライン、ラフティング、ロッククライミングとアクティビティーが続いた。極め付けは、プロテクトゴーグルとヘルメットを装着して乗ったオフロードカーで、車のテレビCMのようなアップダウンを走った。

様々なアクティビティーを通じて、その折々にセッション・体験のシェアを織り交ぜて学んでいく体験型セミナーにすっかり感激した私は、私が書籍作りを通じて伝えたいのは「体験」だ!と自分がやりたいことが明確になる。

最高の読書体験を届けたい。

そして、実際に手と足を動かし、旅に出る人を一人でも増やしたい。

これらは、ライターという依頼された企画を文章に起こして届ける立場では難しいので、自分の出版社を持って、自分の目で、本当に世の中に届けたいと思う本づくりをしよう! と心に決めた。

2019.11 英智舎、設立。

芥川賞作家 荻野アンナ氏と私。

そもそも私が最初に出版業界に関わりを持つようになったのは、20代の半ばにある出版社でアルバイトをしていたときに芥川賞作家でいらっしゃる荻野アンナ氏と出会い、助手として口述筆記を担当したことでした。
 口述筆記というのは、同じパソコンの画面を見ながら、先生が発した文章を一言一句、書き起こしていく仕事です。

 アンナ氏の口述筆記は、私にとって心からワクワクする時間です。
それは、常に一番最初の読者として小説の世界を行き来できるから。そして、長編の構想がどこから生まれてくるのか、話をどう組み立てているのか、登場人物にどのようにして命が吹き込まれていくのかといった発見が、何作ご一緒しても尽きることがないからです。

 出会ってから十数年、途中育児でお休みした時期もありましたが、今も変わらず口述筆記をさせていただけていることに感謝しています。この仕事は、アンナさんからお役御免!と言われない限り、一生続けていくつもりでいます。