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障害児教育 書籍紹介

目の見えない乳幼児の発達と育児

価格 : 3,800円 (税別)

目の見えない乳幼児の発達と育児〜家族と支える人のために〜

  • 著者 : 香川スミ子 岡田節子 神尾裕治 三科聡子 山本敬子(イラスト) 
  • ページ数 : 446ページ
  • 出版社 : 英智舎
  • 発売日 : 2023-03-10
  • 言語 : 日本語
  • ISBN : 978-4-434-31280-9
  • JAN : 1920037038007

※なお、発送は書籍の発売日以降となります。

内容紹介

●もくじ

序章  赤ちゃんを育てるにあたって大切にしたいこと
第1章  乳児編 ( 「首が座る前」までの生活、「落としたものを探す」ころの生活、「音のする方へ手を伸ばしてつかむ」ころの生活 ほか)
第2章   幼児前期編 (「玉ころがしができる」ころの生活、「大中小の○の型はめができる」ころの生活 ほか)
第3章   幼児後期編 (あそび;ことば;基本的生活習慣;「見えないこと」の理解 ほか)
第4章   幼稚園編 (就園準備;就園後の諸問題と対応;専門的な教育内容 ほか)
付録  盲幼児を受け入れた保育所、幼稚園の体験報告

著者について

●香川スミ子
視覚障害乳幼児発達研究会主宰。東京教育大学教育学部特設教員養成部盲教育部修了。日本大学大学院理工学研究科医療福祉工学専攻後期課程修了。博士(工学)。東京教育大学教育学部附属盲学校小学部教諭。1970 年より東京都心身障害者福祉センター視覚障害科、幼児科、在宅援助科に29 年間勤務。この間、視覚障害乳幼児の両親や関係者のニーズに応じて通所、家庭訪問、幼稚園等訪問によって相談や発達支援を行う。さらに共同研究を中心に、視覚障害乳幼児の発達等に係る研究を精力的に行った。;1999 年より聖カタリナ女子大学社会福祉学部教授、2004 年より浦和大学社会福祉学部教授を歴任し、2015 年退職。

●岡田節子
筑波大学大学院修士課程教育研究科(カウンセリング専攻)修了。韓国啓明大学大学院公衆保健学科修了。保健学博士。1973 年より22 年間、東京都心身障害者福祉センターに勤務し、前半12 年間は視覚障害科にて視覚障害乳幼児の相談・指導、後半10 年間は幼児科・在宅援助科にて重複障害幼児の相談・支援を担当する。1996 年より静岡県立大学短期大学部社会福祉学科助教授、教授を歴任し障害児保育、小児保健等を担当。2005 年より韓国又松大学医療福祉学科の招聘教授として障碍者福祉論や社会福祉国際比較論を担当。その後2020 年までは主として韓国にて重症心身障がい児や被虐待児を支援する活動を行う。

●神尾裕治
福島大学教育学部小学校教員養成課程卒業。;1970 年より東京都立葛飾盲学校小学部教諭、新宿区立新宿養護学校教諭、東京都立王子養護学校教頭、東京都教育庁指導部指導主事、学務部主任指導主事。;1997 年より東京都立葛飾盲学校長、東京都立久我山盲学校長を歴任。;2007 年より長野大学社会福祉学部教授。視覚に障害のある重複障害幼児児童生徒と教材教具を通した学びを続けている。;「二三の会」(特別支援教育研究会)主宰。

●三科聡子
東京学芸大学教育学部特殊教育教員養成課程卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修了。修士(人文)。;1993 年より学校法人横浜訓盲学院にて多くの視覚障害児の教育に携わる。特に、教育相談専任として家庭への訪問相談を行い、視覚障害乳幼児と家族の支援に長く関わる。;2018 年より宮城教育大学教育学部特別支援教育専攻准教授。;大学在学中に一人の盲ろう者と一人の盲ろう児との出会いがあり、盲ろう者に対する情報保障の必要性を感じて通訳・介助員となった。同時に先天性盲ろう児や視覚障害に他の障害を併せ有する重複障害児の教育に強い関心を持つ。

●山本敬子
静岡大学教育学部養護学校教員養成課程卒業。;1986 年静岡県立藤枝養護学校、1992 年より静岡県立静岡盲学校(現静岡視覚特別支援学校)、静岡県立沼津盲学校(現沼津視覚特別支援学校)教諭を歴任。;主に幼稚部、小学部と教育相談を担当。;現在は沼津視覚特別支援学校教諭。

●目の見えない乳幼児の育児書、決定版

東京都心身障害者福祉センターで年42年前に刊行された「育児ノート」(目の見えない子どもを育てる親御さん向け育児書)をもとに、当時の執筆者や研究者を中心とした視覚障害教育に関わる実践者たちが検討を重ね、大幅に改編。新たに明らかになった発達に関する研究成果を盛り込みました。親御さんはもちろん、保育所・幼稚園、療育センター、心理関係・保健師、医療関係者など、関わる全ての方、必読の書。
それぞれの発達段階に合わせた見えない子どもの事例を多数掲載。

●なぜ、42年前の育児書?

見えない子どもの育児は、現在もその本質に変わりがないこと、インクルーシブ教育の必要性が指摘されながら、幼稚園や保育所に通う見えない子どもたちへの支援等について記述したものが、現在でも見当たらないためです。

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